鬱病を発症した話 スピンオフ➇「番外編」

僕の鬱日記

鬱病を発症した話 スピンオフ➇

 どもども。お読み頂きありがとうございます。今回は、「番外編」ということで、以前から投稿している鬱病を発症した話のスピンオフ作品の八回目。今回のお話は、かなり前の作品に戻って、本編第五話「眠れぬ森のおじさん編」の僕に降りかかる出来事を描いています。以下、作品の投稿順にリンクを並べていますので、お読み頂くと話が繋がるかと思います。ぜひ確認してみてください!

◆鬱病を発症した話

第一話「新社会人へ踏み出す編」

第二話「本配属編」

第三話「上司との出会い編」

第四話「環境に必死に喰らいつく編」

スピンオフ➀「番外編」

第五話「眠れぬ森のおじさん編」

第六話「続 眠れぬ森のおじさん:眠れるキスを求めて」

第七話「鏡に映った鬱の僕」

スピンオフ➁「番外編」

スピンオフ➂「番外編」

スピンオフ➃「番外編」

スピンオフ➄「番外編」

スピンオフ➅「番外編」

スピンオフ➆「番外編」

ちょっとした出来事

 朝から、データまとめを依頼されていた僕。色々不慣れながらも、必死になってエクセルとにらめっこしていた。何事でもそうだが、何かに集中していると、時間はあっという間に溶けていく。気づけば、お昼の12時となっていた。切りのいいところまでやろうと、机から離れたのは、12:10になってからだった。お手洗いへ行き、用を済ませ自席でお昼を頂く。15分ほどでお昼を済ませて、あと20分程度は読書をしたり、仮眠をとったりして過ごしていた。

 僕の所属していた部署は週末の午後一から自席周辺の掃除をする決まりになっていたので、新人の僕は率先して掃除機を取りに、用具室へと足を運ぶ。掃除機を持って、自席に戻ると、向かいの席のAさんが声をかけてきた。

Aさん)「僕君、データまとめお願いされてたけど、もう終わったの…!?」

僕)「いや、まだ終わっていません…」

Aさん)「え、それはやばいよ!君も先輩みたいに怒られるよ!!掃除代わるから、早く終わらせな!!」

僕)「え?…はっ、はい!!すみません。掃除お願いします。」

そんなやりとりをし、僕は掃除を代わってもらい、自分のデスクへ戻るのである。みんなが雑談する中、自分1人だけデータ整理をしている。僕も雑談に加わりたいという思いと、先輩に掃除をやってもらっているという申し訳なさが少々。

結果、データ整理は一向に進まず、時間だけが過ぎていった。Aさんは厚意で、掃除を代わってくれた。そう思うのだが、僕にとっては、Aさんの言葉が焦りのトリガーになっていた気がする。

先輩のように怒られる。

その言葉が頭の中を駆け巡る。結果、全く集中できずに、その日のミーティングまでに終わらせることはできずに、上司から急かされる羽目になる。

ミーティングの内容は、本編第五話「眠れぬ森のおじさん編」をお読みください!!

チームに配属されて以来、怒号の飛び交う朝ミーティングを経験し、挨拶回りで励ましの言葉を頂いていた時点で、自分の置かれた状況については、覚悟を決めていたつもりだった。

いつ自分へ怒りの矛先が向くのか?

そんなことを考え、冷や汗をかきながら仕事をする毎日。そしてついに、自分も怒られるという知らせを受けてしまう。今までの焦りが最高潮に達し、仕事も手につかず、眠れぬ森で彷徨うハメになってしまうのである…

僕が伝えたいこと。

 今回はここまで。お読みいただきありがとうございます。今回は、本編第五話「眠れぬ森のおじさん編」のデータまとめをしている最中の僕に降りかかった、ちょっとした出来事を書いてみました。

ちょっとした出来事だったのですが、当時の僕はAさんの一言をかなり重く捉えていたような気がします。慣れない作業だったことに強烈な焦りがのしかかり、先輩方から見れば、半日で終わるような作業を丸一日かけてやってしまった僕。この出来事を境に、上司への恐怖心は右肩上がりになっていきます。

当時の自分は、上司から怒られないよう必死になって与えられた業務に取り組んでいました。今考えると、仕事の目標が上司から怒られないことっていうのは、何か悲しいものがありますね…。

自分としては、誰かを怒らせない仕事ではなく、笑顔にできる仕事をしていきたいと思う日々です。ということで、僕の記憶にしっかり刻まれているちょっとした出来事でした。

以上、ここまで読んでくれてありがとう。これが、あなたの特別な時間になってもらえたら嬉しい。それでは、また!

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