鬱病を発症した話➄「眠れぬ森のおじさん編」

僕の鬱日記

鬱病を発症した話 第五話

 どもども。お読み頂きありがとうございます。今回は、「眠れぬ森のおじさん編」ということで、以前から投稿している鬱病を発症した話の続編になるので、以下の投稿にも目を通されると、話がつながるかと思いますので、ぜひぜひ。

鬱病を発症した話

第一回目

「新社会人へ踏み出す編」

鬱病を発症した話「新社会人へ踏み出す編」
25歳から26歳で大きな苦難にぶち当たり、そんな自分が今思っていることや今までに経験したことを記録に残しておいたら、将来見返した時に、俺ってこんなこと思ってたんだ。なんて思えるかなぁ〜と…それが将来の誕生日プレゼントになったりしたらラッキーだと思ったのだ。

第二回目

「本配属編」

鬱病を発症した話「本配属編」
部署に本配属されて、始めの業務は部長とお話をすることになった。というのは、部署のチーム分けの参考にするということらしい。同じ部署の同期4人と僕、そして部署のお偉いさんたち、計8人くらいだったような気がする...

第三回目

「上司との出会い編」

鬱病を発症した話「上司との出合い編」
上司とのはじめての話し合いの場はオンラインミーティング形式となった。僕は、PCに付属しているカメラで自身の顔を写し、上司側はカメラ無しでの初ミーティングとなった。この時、相手側の名前と声だけという限られた情報をもとに、上司になる人がどういう人なのだろうか…?そんなことに想像を膨らませながら、話を進めていた。

第四回目

「環境に必死に喰らいつく編」

鬱病を発症した話「環境に必死に喰らいつく編」
チームに配属され、挨拶回りも落ち着いた頃、本格的に業務に取り掛かっていた僕。朝一から、怒号の飛び交う緊迫感のあるミーティングから始まるのである。

スピンオフ①

「番外編」

鬱病を発症した話「番外編」
僕の心の声「いいなぁ〜。あの人達みたいにキラキラの社会人生活送りたいなぁ〜…俺も同じ新入社員のはずなのに、なんでこんなにきついんだろう…」 そんな気持ちを抱きながら、共同の風呂場へと足を運ぶ。そこには、笑顔で今後の夢を語る人もいれば、今の現状に不満を言っている人もいた。そんな話を小耳に挟む僕である。

必死にデータまとめ!

 残業と休日出勤が増え、周囲の環境への緊張感を抱えながら、必死に喰らいついていた僕。ある時、上司からデータまとめの業務を依頼されて、朝から取り掛かっていた。データを取り扱うためのソフトが特殊で、取り扱いに苦戦しながらデータをまとめていたのだが、予想以上に時間がかかってしまった。

上司)「僕君、データまとめ終わった!?」

僕)「はい!?すみません。まだ終わっていません。」

上司)「そうか…」

そんな会話を交え、結局まとめ終えることができずに、その日のミーティングを迎えた。凄く申し訳ない気持ちで、ミーティングに参加をしていたのだが、

最後の方で、上司からミーティング参加者に一言!

上司)「僕君がやってくれてる、データまとめ。今日中にまとめ終えるってことなので、よろしく!」

僕)「すみません。頑張ります!」

この時点で、今日も遅くなるという覚悟を決め、緊張感に追われながら、データまとめに取り掛かる…

寒空の下、電車を待つ者

 なんとかデータまとめを終えた時には、隣の上司も帰路へとついており、周辺の机はポツポツと空席になっていた。その日は、なんとか21時前には会社をあとにし、最寄りの駅へと向かった。だいたい家までは1時間半の道のりなので、電車に乗るなり席に座り、目をつぶった。いつの間にか意識が朦朧とし、軽い眠りについていた。

僕の心の声)「眠りについてどのくらいの時間が経っただろうか…?」

意識朦朧としながら窓の外を見ると、見慣れない夜の田舎街が見えた。

僕の心の声)「あー、やっちまった…乗り過ごした…」

そう。電車で乗り過ごしてしまって、5駅ほど奥の方まで来ていたのだ。時刻も22:30ぐらいになっており、折り返しの電車もあと30分ほど来ないみたいだ。また、田舎の駅ということもあり、風を凌ぐ建物のない駅だった。時期は1月中旬。まだ雪は降っていなかったが、かなり冷え込んでいた。体を震えながら鼻水が止まらない中で待つ30分はとてもとても長く感じた。

風呂に入ることは許されない!

 折り返しの電車に乗り家に着いた時、時刻は23:30を回っていた。とんだ災難続きの1日が終わりを迎えようと、刻一刻と時を刻んでいたのだが、まだ災難は続くのである。以前の投稿で話したのだが、お風呂は共同ということで、24:00までという使用時間が決められていた。冷え切った体で急いで風呂場へと向かい、体を流した。

僕の心の声)「少しだけなら時間オーバーしても大目に見てくれるだろう…」

そんな甘い期待をしながら、湯船に浸かった。数分が経ったその時、風呂場の扉が勢いよく開き、服を着た男性が大きな声をあげた。

服を着た男性)「おい!何時だと思ってる!もう使用時間過ぎてるぞ!早く出なさい!」

この日は運悪く、ルールに厳格な管理者がシフトの日だったらしい。

僕の心の声)「少しくらい大目に見てくれよ!」

そんなこと面と向かって言えるわけなく、渋々風呂場を後にした。ガチガチに冷え切った体は少しだけ体温に近づいた感覚だった。

 いつものように帰りが遅くなり、電車で乗り過ごし、風呂場で叱られるという災難を乗り越え、床へとついた時、何故だか心臓の鼓動が激しくなっているのを感じた。

僕の心の声)「色々焦っていたから、アドレナリンが出てるだけだろう…」

そう思いながら、あまり気に留めることなく目をつぶった。その日は疲れが溜まっていたのか、布団を被り体温が温まったのを感じ、気絶するように眠りに落ちた。

眠れぬ森へ誘われる...

その日見た夢の内容は未だに記憶に刻まれている…。

 僕は、会社のデスクに着き、エクセルと向き合っていた。何かに追われているような緊張感を抱きながら、エクセルのあの白いセルが鮮明になってきたところで、パッと目が覚めた。心臓がバクバクしている。なぜか、冷や汗をかいている。スマホをとって時間を確認すると、夜中の3:00だった。

僕の心の声)「俺は、夢の中でも働いていたのか…?」

そう思い、笑いが出てしまった。

休んでいるはずなのに、脳は必死に働いている。そんなことに対する呆れた笑いだった。すぐに、もう一度横になり、目をつぶる。いわゆる二度寝というやつだ。夜中の3:00に再び寝ることを「二度寝」というのは何かおかしな感じもする。「寝直す」という表現が正しいだろうか?まぁ、それはどうでも良いとして。目をつぶっても寝ることができない。心臓のバクバクが気になってどうしても目が覚めてしまう。何度も何度も眠ろうと試みたが、結局その日は再び眠りにつくことはできなかった…

 カーテンから太陽の光が差し込み始めた頃、時刻は6:00を回っていた。いつも起床する時間だ。なぜだか、今になって睡魔に襲われる。眠気を取ろうと昨晩怒られた風呂へと向かう。朝は5:00から使えるルールになっている。僕としては、そんなに早くなくて良いから、夜の時間を伸ばして欲しい。そう思っていた。風呂場の扉を開けるとまだ誰もいないようだ。以前の僕なら、独り占めした風呂場で優雅に過ごしていそうだ。

キラキラの社会人を目指していた僕)「朝活最高!」

そんなことを思いながら…

この時の僕はそんなことを考えられる余裕はなかった。風呂場に設置されている鏡を見て、絶句する。目の下のクマが酷く、パンダのようになっていた。確かに3:00から起きていたのだが、3〜4時間は眠っているはず。学生の時なんかはオールして遊ぶこともあった。それなのに、今まで見たことのない黒ずんだ目元だった。一瞬、自分の顔に引いてしまったが、寝不足だからだろう。そう思い、風呂から上がり会社へ向かう準備をした。

 

 その日はいつも以上に戦場へと向かう気力が低かったが、重たい体を引きずり、7:18発の電車へと乗るのであった…

締めくくり

 今回は一段と長い文章になってしまいました。全文読んでくださった方、ありがとうございます。

まぁ、こんな感じで眠れない日々が続いていくんですが、今回のことで学んだことも結構あるんです!

その一つとして、人間寝るだけでは、全然疲れが取れないってことですね!

家に帰って、ゆっくりお風呂に入って、ビール飲みながらご飯食べて、水曜日のダウンタウン見て笑い転げる。そんなホットする時間がとても重要であるということ。確かに、忙しくて、家に帰って寝ることしかできない日もあると思いますが、できるだけホッと一息つく時間が確保できるようにすることが、健康のためには良いかと思います。

眠れぬ森に迷い込んでしまった僕ですが、ここからが鬱本番でしょうか。結構、苦労します。次回もお楽しみに!

以上、ここまで読んでくれてありがとう。これが、あなたの特別な時間になってもらえたら嬉しい。それでは、また!

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