鬱病を発症した話 スピンオフ➁「番外編」

僕の鬱日記

鬱病を発症した話 スピンオフ➁

 どもども。お読み頂きありがとうございます。今回は、「番外編」ということで、以前から投稿している鬱病を発症した話のスピンオフ作品の二回目。第五話「眠れぬ森のおじさん編」、直前のお話になるので、以下の投稿にも目を通されると、話がつながるかと思います。ぜひぜひ。

鬱病を発症した話

第一話「新社会人へ踏み出す編」

鬱病を発症した話「新社会人へ踏み出す編」
25歳から26歳で大きな苦難にぶち当たり、そんな自分が今思っていることや今までに経験したことを記録に残しておいたら、将来見返した時に、俺ってこんなこと思ってたんだ。なんて思えるかなぁ〜と…それが将来の誕生日プレゼントになったりしたらラッキーだと思ったのだ。

第二話「本配属編」

鬱病を発症した話「本配属編」
部署に本配属されて、始めの業務は部長とお話をすることになった。というのは、部署のチーム分けの参考にするということらしい。同じ部署の同期4人と僕、そして部署のお偉いさんたち、計8人くらいだったような気がする...

第三話「上司との出会い編」

鬱病を発症した話「上司との出合い編」
上司とのはじめての話し合いの場はオンラインミーティング形式となった。僕は、PCに付属しているカメラで自身の顔を写し、上司側はカメラ無しでの初ミーティングとなった。この時、相手側の名前と声だけという限られた情報をもとに、上司になる人がどういう人なのだろうか…?そんなことに想像を膨らませながら、話を進めていた。

第四話「環境に必死に喰らいつく編」

鬱病を発症した話「環境に必死に喰らいつく編」
チームに配属され、挨拶回りも落ち着いた頃、本格的に業務に取り掛かっていた僕。朝一から、怒号の飛び交う緊迫感のあるミーティングから始まるのである。

スピンオフ➀「番外編」

鬱病を発症した話「番外編」
僕の心の声「いいなぁ〜。あの人達みたいにキラキラの社会人生活送りたいなぁ〜…俺も同じ新入社員のはずなのに、なんでこんなにきついんだろう…」 そんな気持ちを抱きながら、共同の風呂場へと足を運ぶ。そこには、笑顔で今後の夢を語る人もいれば、今の現状に不満を言っている人もいた。そんな話を小耳に挟む僕である。

第五話「眠れぬ森のおじさん編」

鬱病を発症した話➄「眠れぬ森のおじさん編」
残業と休日出勤が増え、周囲の環境への緊張感を抱えながら、必死に喰らいついていた僕。ある時、上司からデータまとめの業務を依頼されて、朝から取り掛かっていた。

第六話「続 眠れぬ森のおじさん:眠れるキスを求めて」

鬱病を発症した話➅「続 眠れぬ森のおじさん:眠れるキスを求めて」
以前として眠れない日々を過ごしていた僕。この時、人間の体の不思議に触れた気がする。毎日、夜の3:00きっかりに目を覚ますのである。

第七話「鏡に映った鬱の僕」

鬱病を発症した話➆「鏡に映った鬱の僕」
上司に眠れないことを打ち明け、予想外の返答にショックを受けてしまった僕、この頃から体調は一段と悪くなる一方だった。

休日の業務

 以前として、環境に慣れるために必死に喰らいつく僕であったが、その日は午後からミーティングがあり、参加することになっていた。

上司)「明日の業務なんだけど、どうしようか?結構人手が足りないんだよね!Aはあの業務はできるよね!?」

チームのAさん)「いや〜、僕その業務はできないですね。やったことなくて…」

上司)「え!?そんなの言い訳にならないよ!?みんなできるように頑張ってるのに!」

チームのAさん)「はー、そうですね…」

頭を抱えている上司。

上司)「僕君はできる!?」

僕)「はい!?、えぇーその業務は始業と終業までは完璧にできます。業務の中身に関しては、まだ不安なところがあります…」

上司)「え!?じゃあ、Bも同行するしかないな。Bは行ける?」

チームのエースB)「行けま〜す。。」

上司)「ok!じゃ、よろしく!」

明日は休日なのだが、なんの確認もなく、みんな出勤ができる前提で話が進んでいくミーティング、今日も無事幕を閉じた。

予定通りの成長...

僕の心の声)「ふぅ〜。何事もなく終わった。明日もがんばろ…」

と思うのも束の間、上司が隣で立ち上がり、僕に一言。

上司)「僕君さぁ〜、俺の予定通りに成長できてないみたいだけど!?」

僕)「は、はい!?」

上司)「どんな業務でもさぁ〜、5回やったら完璧にできるようになってもらわないと困るんだよね!君はお客さんじゃないので!

僕)「は、はい!申し訳ありません…」

上司)「いや、いいんだけどさぁ〜。次から5回やったら完璧にできるようにして!」

僕)「は、はい!意識して取り組みます!すみませんでした…」

先ほどのミーティングで話していたことで、僕が1人で全ての業務ができないことに対して、突つかれた。この時の受け答え時、手汗ドバドバで若干手も震えていた気がする。

もっとやらなきゃ。。。

僕の心の声)「そうだよな。もう、配属されて3ヶ月ぐらい経ってんだもんな。」

そんなことを思い、業務を回せない自分への不甲斐なさを痛感させられた。と同時に、さらに焦る気持ちが強くなっていった。

僕の心の声)「もっとやらなきゃ。効率よく、いろんな業務をできるように吸収していかなきゃ。そうじゃないと、怒られる…」

今思えば、別に怠けていたわけじゃないと思う。配属されて、覚えることも沢山あり、怒号飛び交う環境にも慣れるために必死にやっているつもりだった。何か業務に取り掛かるたびに、持っているメモ帳にパンパンにやったことや大事だと思ったことをメモに取ってもいた。それでも、覚えることが苦手な僕なりに効率悪くやってきたつもりでいたのだが…

上司の一言で、さらに焦る気持ちが高まってしまうのである。休んでいても、あの上司の一言が忘れられず、

僕の心の声)「やらなきゃ、業務を忘れてしまう。怒られてしまう。」

そんな思いにかられていた。そして、眠れぬ森へと誘われていくのである。

締めくくり

 今回はここまで。お読み頂きありがとうございます!この話は第五話「眠れぬ森のおじさん編」の直前の出来事を描いています。あの時の自分は、何か業務を行っている時にすごく安心感のようなものを覚えていた記憶があります。逆に何かやっていないと、強烈な不安にかられていました。今思えば、この強烈な焦りが僕を眠れぬ森へといざなったのかと思っています。

何事もそうですが、継続することがとても重要なんですが、こんなに焦ったところで、それが続くはずもありませんよね…w

特に仕事となると、人生の大半を捧げるわけですから、焦らずにある程度力を抜いて、継続していくことがとても大事なことだと思っています。あの当時の僕は、努力すればなんでもできると意気込んでいましたから、そんな自分のできないところを必死にカバーしようと頑張りすぎていたのかもしれないです。何事も頑張ることは大事ですが、力を抜くところはしっかり抜くという切り替えを大事にしたいですね!

(僕はそれが中々難しいのですが…w)

以上、ここまで読んでくれてありがとう。これが、あなたの特別な時間になってもらえたら嬉しい。それでは、また!

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