鬱病を発症した話 スピンオフ➂「番外編」

僕の鬱日記

鬱病を発症した話 スピンオフ③

 どもども。お読み頂きありがとうございます。今回は、「番外編」ということで、以前から投稿している鬱病を発症した話のスピンオフ作品の三回目。第六話「続 眠れぬ森のおじさん:眠れるキスを求めて」、直前のお話になるので、以下の投稿にも目を通されると、話がつながるかと思います。ぜひぜひ。

鬱病を発症した話

第一話「新社会人へ踏み出す編」

鬱病を発症した話「新社会人へ踏み出す編」
25歳から26歳で大きな苦難にぶち当たり、そんな自分が今思っていることや今までに経験したことを記録に残しておいたら、将来見返した時に、俺ってこんなこと思ってたんだ。なんて思えるかなぁ〜と…それが将来の誕生日プレゼントになったりしたらラッキーだと思ったのだ。

第二話「本配属編」

鬱病を発症した話「本配属編」
部署に本配属されて、始めの業務は部長とお話をすることになった。というのは、部署のチーム分けの参考にするということらしい。同じ部署の同期4人と僕、そして部署のお偉いさんたち、計8人くらいだったような気がする...

第三話「上司との出会い編」

鬱病を発症した話「上司との出合い編」
上司とのはじめての話し合いの場はオンラインミーティング形式となった。僕は、PCに付属しているカメラで自身の顔を写し、上司側はカメラ無しでの初ミーティングとなった。この時、相手側の名前と声だけという限られた情報をもとに、上司になる人がどういう人なのだろうか…?そんなことに想像を膨らませながら、話を進めていた。

第四話「環境に必死に喰らいつく編」

鬱病を発症した話「環境に必死に喰らいつく編」
チームに配属され、挨拶回りも落ち着いた頃、本格的に業務に取り掛かっていた僕。朝一から、怒号の飛び交う緊迫感のあるミーティングから始まるのである。

スピンオフ➀「番外編」

鬱病を発症した話「番外編」
僕の心の声「いいなぁ〜。あの人達みたいにキラキラの社会人生活送りたいなぁ〜…俺も同じ新入社員のはずなのに、なんでこんなにきついんだろう…」 そんな気持ちを抱きながら、共同の風呂場へと足を運ぶ。そこには、笑顔で今後の夢を語る人もいれば、今の現状に不満を言っている人もいた。そんな話を小耳に挟む僕である。

第五話「眠れぬ森のおじさん編」

鬱病を発症した話➄「眠れぬ森のおじさん編」
残業と休日出勤が増え、周囲の環境への緊張感を抱えながら、必死に喰らいついていた僕。ある時、上司からデータまとめの業務を依頼されて、朝から取り掛かっていた。

第六話「続 眠れぬ森のおじさん:眠れるキスを求めて」

鬱病を発症した話➅「続 眠れぬ森のおじさん:眠れるキスを求めて」
以前として眠れない日々を過ごしていた僕。この時、人間の体の不思議に触れた気がする。毎日、夜の3:00きっかりに目を覚ますのである。

第七話「鏡に映った鬱の僕」

鬱病を発症した話➆「鏡に映った鬱の僕」
上司に眠れないことを打ち明け、予想外の返答にショックを受けてしまった僕、この頃から体調は一段と悪くなる一方だった。

スピンオフ➁「番外編」

鬱病を発症した話 スピンオフ➁「番外編」
上司が隣で立ち上がり、僕に一言。 上司)「僕君さぁ〜、俺の予定通りに成長できてないみたいだけど!?」

眠っていると、目が覚める...

 眠っている時に目が覚める。「まぁこれぐらい普通のことだよなぁー」なんて思いながら、過ごして早二週間ぐらいがすぎた頃、その日は日曜日の夜だった。

僕の心の声)「明日から仕事頑張ろ…」

そう思いながら、23:00前には床に就いた。寝つきは悪くなく、数分で意識が飛んだと思う。

ーーー

草木も眠る丑三つ時を過ぎた頃、今まで感じたことのない動悸で目を覚ました。寝巻きの洋服は汗で湿っているのがわかる。何か、夢を見ていたのだろうか…

あまりその記憶がない…

でも、胸に手を当てると、はち切れんばかりの勢いでバックバックと心臓が高鳴っている。あまりの動悸にベッドで横になっていることに我慢できず、体を起こした。それから、1時間ほどぼぉーとしてみたのだが、一向に眠くなる気配はない。時計の短針は4の数字と重なろうとしていた。

眠りたい。錠剤を飲もう...

僕の心の声)「やば、早く寝ないと明日、いや今日か、眠くて仕事にならんぞ…」

そう思いながら、再びベッドに横になるが、もちろん眠りにつくことはできなかった。そこで、思いついたのが、鎮痛薬で有名なEVEを飲むことだった。EVEを飲んだら、眠くなるという話を聞いたことがあったのだ。別にどこかが痛むというようなことはなかったので、何か悪いことをしているような気持ちになっていたが、眠りたいという一心で錠剤を口へ運んだ。なんだか、錠剤を飲んで数十分経った頃、頭がポォーする感覚があった。

僕の心の声)「あー、落ち着いてきた。やっと眠れる…」

そう思っていたのだが、結局眠ることはできずに、時計の短針は5の数字に重なっていた。その時、なぜか凄い恐怖感に襲われた。

眠れないという恐怖

僕の心の声)「あれ…?全然眠れない。今までは、途中で起きることは何度もあったが、また眠りにつくことはできてたのに…なんでだろ…?」

その恐怖心から、とっさに母にLINEをした。

僕)「お母さん。最近眠れないって話したけど、今日が過去1眠れない状態なので報告しとくね。疲れたタイミングで23時前に眠れたんだけど、3時半くらいに動悸で目が覚めて、まだ寝れてない状態です。」

LINEをした直後、すぐに既読がつき返信が返ってきた。朝の5時だったので、ビックリしたのを覚えている。母は夜の勤務だったらしく、起きていたということであった。そこから、1時間くらい話をした。母もだいぶ前だが、不眠症に悩まされていたという話をしてもらい、今はそれと付き合いながら生活をしているとのことだった。母と久しぶりに長い連絡を取り合い、また同じ境遇を味わったということで今の自分を理解してもらえたという嬉しさから、少しだけ安心することができた。また、職場の誰か相談できる人を探して相談をしてみなさいというアドバイスももらった。

短針が6の数字を指す手前、

僕)「あっという間2時間経っちゃって、もう起きないといけない時間になりそうだけど、起きないといけない時間になると、睡魔がくるねw」

母)「今日も出勤するんなら少しぼーっとして休んで」

僕)「これは中々しんどいね!急に感情昂って涙が出てくる。夜勤終わりで眠いのに付き合ってくれてありがと。」

母)「大丈夫だよ。」

そうやりとりをして、出勤の準備を進める。そして、重い体を引きずりながら、

7:18発の電車へと歩を進めるのであった…

締めくくり

 今回はここまで。少し文字数が長くなっちゃったので途中で切ろうと思います。続きもお楽しみに。

以上、ここまで読んでくれてありがとう。これが、あなたの特別な時間になってもらえたら嬉しい。それでは、また!

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