鬱病を発症した話 スピンオフ➃
どもども。お読み頂きありがとうございます。今回は、「番外編」ということで、以前から投稿している鬱病を発症した話のスピンオフ作品の四回目。今回のお話は、スピンオフ作品の三回目の続きになるので、以下の投稿にも目を通されると、話がつながるかと思います。ぜひぜひ。
鬱病を発症した話
7:18発、電車の中で
眠れない夜を過ごし、母との連絡を取り合ってから、7:18発の電車に乗っていた僕
母のアドバイス通り、職場内の相談のしやすい方を自分の手持ちの連絡先から片っ端から探して連絡を取った。その方は、新人研修の際にお世話になっていた方で、
職場内の相談者Aさん)「何か困った時に連絡してください!」
と言って、連絡先を交換していたことを思い出したのだ。人が溢れる揺れる電車の中で、必死になってスマホのフリック入力をする。僕は、スマホで文字入力をすることが少なかったので、今時の女子高生を見ると、憧れの眼差しをむけてしまうくらい遅く、誤字脱字を繰り返しながら、必死になって文字を入力していた。
僕)「お世話になっております。僕と申します。
早朝の連絡になり申し訳ありません。新人研修の際は大変お世話になりました。単刀直入になるのですが、最近仕事が辛く、相談できる場を探していたのですが、Aさんのことを思い出し、連絡しました。忙しい日々が続き、寝不足気味になっていたのですが、最近夜中に目が覚めることが多く、昼間の業務に集中できないことが多くなっています。まだ、未熟で分からないことも多くあるのですが、こういうことを相談できる場を教えていただけないでしょうか。長文失礼しました。」
このLINEを送って数分後、返信が来て、一度会って相談の場を設けてくれるということになった。その時、僕は職場の方に初めて眠れないことを打ち明けた。
僕の心の声)「やっと話すことができた。これで今の辛い状況が解決する。やっとだ…」
そう思いながら、激しく揺れる電車の中でホッとしていた。その日は酷い寝不足の中、話すことができた安心感と今後どうにかなるという希望で、なんとか業務をこなすことができた。
そして、相談の日
相談の日程が週末に決まり、それまでの間必死になって業務に取り掛かった。その日が僕の心の支えになっていたと思う。なんとか週末まで乗り切り、相談の時間を迎えた。その日はお互いの都合もあって、オンライン形式での相談となった。僕は、どうしても今の状況を同じ部署の人たちに知られたくないという思いがあったので、この週の間に人気のない場所を必死に探していた。時間になるとお互いに通話を繋ぐ。研修中にお世話になったとはいえ、対面でちゃんとお話をするのは初めてだったので、まずは挨拶から入った。
僕)「お久しぶりです。僕です。新人研修の際はお世話になりました。今回は急な連絡をしてしまい申し訳ありませんでした。」
Aさん)「お久しぶりです。いえいえ全然大丈夫ですよ。連絡をくれてありがとうね。」
Aさん側がカメラをonにし顔を映してきたので、僕もカメラをonにしようとした時、ほっぺを温かい何かが流れるのを感じた。顔に手を持っていくと、なぜだか濡れていた。Aさんの顔を見て、声を聞いてとても安心したのか、今まで溜めていたものが涙となって一気に溢れ出した。それは、嗚咽が出るほどで、今思えばあんなに泣いたのは、小学生の時にいじめにあって以来ではないだろうか。
(いじめにあっていた話も後々投稿しようと思うので、興味がある方はぜひご覧いただけると嬉しいです。)
人気がないとはいえ、完全に人がいないわけではなかったので、今思えば会社の中であんなに大泣きしたことはとても恥ずかしくなる…
ここで、第七話「鏡に映った鬱の僕」の中で触れた話に繋がる。
第七話「鏡に映った鬱の僕」より引用ーーー
「僕はこの話の裏側で所属の部署とは関係のない方にも助けを求めていた。というのも、同じ部署の人には相談しやすい相手が見つからなかったので、新人研修の際にお世話になった方に直接連絡をとり、助けを求めていたのである。この方にも、眠れない状況になっていること、今の環境についていくことに必死でかなり辛いということ、などを伝えて、どうにか解決する方法はないかと相談をしていた。結果としては、上司、部長、グループ長、そして僕を交えて相談の場を設けてもらえることになった。」
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ぐちゃぐちゃな顔
嗚咽が出ながらも、必死に今の状況を伝えて約1時間が経った頃、話合いは終わりに近づいていた。
僕)「こんかいは(ぐす)…きゅうなそうだんになってしまい(ぐす)…申し訳ありませんでした…(ぐす)」
Aさん)「いえいえ。勇気を持って話してくれてありがとう。今回の件はすぐに解決できるわけではないけれど、解決に向かって相談していくことはできるから。少しずつ頑張っていこうか!」
僕)「はいっ(ぐす) …今日は忙しいところ本当にありがとうございました!(ぐす) …」
PC画面の通話終了ボタンをクリックし、長い1時間の相談は幕を閉じた。そして、ぐちゃぐちゃに濡れた顔をハンカチで拭いていた時、
施設のおばちゃん)「ここはもう閉めますよ…」
僕)「はいっ!?すみません。すぐに出ます。申し訳ありません…」
施設のおばちゃん)「あっ!?はいっ。お願いします。」
僕のぐちゃぐちゃになった顔を見て驚いた様子だった。驚かせてしまって本当に申し訳ないと思います…
締めくくり
今回はここまで。今まで会社の人に相談できずに必死に頑張ってきた僕ですが、遂に打ち明けることができました。この時の僕は、やっと辛い状況を変えることができるという安心感でいっぱいで、今まで溜め込んできたものがどっと溢れ出てしまいました。大泣きした僕ですが、会社で泣くことはあまりおすすめできないかもしれないです。
色々な人に心配や迷惑をかけるので…w
どうしても泣いてしまいそうになったら、トイレに籠るのが鉄板ですかね?w
でも、我慢は禁物ですよ。
以上、ここまで読んでくれてありがとう。これが、あなたの特別な時間になってもらえたら嬉しい。それでは、また!
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