鬱病を発症した話 スピンオフ➆
どもども。お読み頂きありがとうございます。今回は、「番外編」ということで、以前から投稿している鬱病を発症した話のスピンオフ作品の七回目。今回のお話は、スピンオフ作品の六回目の続きになります。以下、作品の投稿順にリンクを並べていますので、お読み頂くと話が繋がるかと思います。ぜひ確認してみてください!
鬱病を発症した話
続:ピッタリ3:00ゲーム、新:味覚復活
ふと目が覚めると、いつもとは違う屋根。隣では大きなイビキが響いている。昨日は、社宅に帰る気力もなく、両親が泊まることになっていたホテルへと同行したのだった。顔の横にあるスマホを手に取り、時刻を確認する。画面には3:00という数字が映った。
僕の心の声)「いつも通りか…」
昨日食べたもつ鍋の味は感じたのだが、夜に起きてしまうピッタリ3:00ゲームはまだ続いているようだった。そして、また目をつぶる。そうしていつも通り、4:00、5:00、5:10、、、と目が覚めるのであった。
カーテンから朝日が入り、時刻も6:30になろうとしていた頃、となりのイビキが聞こえなくなった。両親も、目を覚ましたようだった。
父)「レストランで朝食取れるけど行く?」
僕)「えっ?母さんは行かないの?」
母)「私はいいから。行っといで!」
宿泊チケットに朝食券がついていたということで、母の分を使用し、レストランへ行けることになった。ありがとうございます。
レストランに入ると、バイキング形式になっており、御膳を持った宿泊客の列ができていた。僕もその列に並び、食べ物をお皿に乗せる。盛り付け内容は、ご飯、味噌汁、納豆、ひじき、ほうれん草のおひたし、だったような気がする。当時は、朝食べることができなくなっていたので、料理を選ぶ時も、食べ切れるように、少量ずつお皿に乗せた。
食事を乗せた御膳をテーブルへ運び席につく。
僕)「いただきます…」
始めに口に運んだものは、味噌汁だった。その時、僕はまた泣きそうになっていた。かなり情緒が不安定だったということもあるが、何よりも味噌汁の暖かさやおいしさを口の中いっぱいに感じることができたのである。
僕の心の声)「やっぱり、昨日のもつ鍋は偶然じゃなかったんだ。味を感じる。」
なぜだか分からないが、今まで味の感じなかった食事も親と食べると味を感じるという確信を持つことができ、とても安心し同時に幸せを噛み締めることができた。
その嬉しさからくる涙だったのかもしれない。
(朝のレストランで、他の宿泊客の方も大勢いたので、さすがに涙は堪えました…w)
おわり。はじまり!
朝から、久しぶりに落ち着く時間を過ごした僕。チェックアウトの時間になり、親も仕事やら何やらがあるということで、その日の午後にはテイクオフするという。お互いに大きな荷物を持って、ホテルを後にした。バス停まで両親について行き、空港行きのバスに乗り込む両親。
父)「あまり、無理しすぎるなよ!」
母)「いつでも実家に帰ってきていいからね。なんならもう帰ってきたら!」
僕)「うん。急に来てもらってありがとね。少しだけ元気出た。もう少しだけ頑張ってみる。やばいってなったら、すぐ帰るから!じゃあね!」
バスの席から覗かせた両親の顔を見て、またまた涙が出てきた。実家から離れる時はこれっぽっちも出なかったのに、今日はなぜだか涙が止まらない。両親以外の乗客もいるのに、凄く恥ずかしかったが、顔をそらすことなく、両親を見送った。
空港へ向かうバスを背に、僕は涙を拭き取り社宅へと歩を向けた…
締めくくり
今回はここまで。眠れないことを親に打ち明け、社内関係者に初めて相談し、親が会いに来てくれた。期間にして一週間の出来事である。
夜中寝れずに、会社で大泣きして、楽しい食事をとる。はたから見たらかなり、情緒不安定…w。この一週間はだいぶ充実した週だったことを覚えている。
相談に乗ってくれた社内関係者の方、そして急だったのにも関わらず顔を合わせに来てくれた両親、本当にありがとうございます。また、自分の症状が落ち着いて、自然な笑顔でお礼を言えたら良いなぁ〜と思う毎日です!
以上、ここまで読んでくれてありがとう。これが、あなたの特別な時間になってもらえたら嬉しい。それでは、また!
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