根暗男子の恋バナ 第五話
どもども。お読み頂きありがとうございます。「初恋の話」ということで根暗男子の恋バナというジャンルで投稿しています。この話が初めての方、以下、投稿順にリンクを貼っていますので、ぜひぜひ読んでみてください!
♥根暗男子の恋バナ
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「鬱病になった話」という投稿もしています。まだ、それ読んでないよって方は見て頂けると嬉しいです!
◆鬱病になった話
前回までのあらすじ
中学2年生になった僕。Rさんとは別のクラスになり、建物の階も異なっていた。顔を見ることも激減していた僕だが、部活動で彼女を見ることが唯一の楽しみになっていた。
電子メール
26歳になった僕、生まれは1990年代になる。となると、僕らの世代が中学生の時は2010年代。まだまだ、スマホの普及率も低く、多くの人はガラケーを使っていたのではないだろうか…
まさか10年後には、気軽にネットに繋げて、外出先でブログの原稿を書いているなんて思いもしないw
僕が中学生の頃、ガラケーを持っている子もかなり少なかった。
(今や、小学生でもスマホを持つ時代なのだから、時代の進歩に驚きである。)
そんな時、僕の周りではメールのやり取りが流行っていた。今まで繋がることのできなかった人にいつでも、連絡を取ることができる。なんて画期的な発明だろう。
(今の、LINEやインスタのDMに比べればとても不便だったが、あの当時の僕らにとっては、ノーベル賞ものの発明である。)
僕よりも先にメールを始めていた友人たちは、学校ではなかなか会話の機会がないであろう人たちと何やら面白そうなやり取りをしているみたいだった。僕もその輪に入りたくて、メールができる環境を整える。僕はスマホもガラケーも持っていなかったので、それでもメールができる環境を必死に考える。それはフリーメールの活用だった。
今でこそ、gmailやyahoo mailの利用が一般的に普及しているが、2010年頃はまだまだネットに詳しい人以外は触れるのも少数だった気がする。僕は、家に一台だけあったノートPCを借りて、yahoo mailアカウントを必死になって作成するのである。PCは両親が利用していたため、普段利用することは少なかった。不慣れなpcタイピングだったが、時間をかけながら、アカウント作成のための情報をかき集めて、yahoo mailアドレスを作ることに成功した。pcは主に両親が使うため、僕が使いたい時に使うことができないということで、自分で持っていたps3のネットブラウジング機能でメールを使うことになる。
(この時代、ps3やpspでネットサーフィンしてた方も多いのではないだろうか)
メールをする環境は整った。が、まだメールを送ることはできない。なぜなら、みんなのメールアドレスがわからないからだ。次の日、部活の友人達のメールアドレスをかき集めるのである。そしてようやく、メールを送受信できる環境を構築することができたのである。
電子恋文!!
始めは友人同士でメールのやり取りを楽しんでいた僕。こうなると、
どうしてもRさんとメールがしたい!
そういう思いで、友人A君に彼女のメールアドレスを教えてもらう。
(今でこそ、フォローの仕組みがあり承認しなければ、メッセージのやりとりができないように手軽に設定することもできるが、あの当時の僕らの知識量では、個人情報ダダ漏れ状態である。)
そうやって、Rさんに会話をできるチャンスを得たのである。
中学僕)「初めまして。友人A君からRさんのメールアドレスを教えてもらいました。さて、僕は一体誰でしょう?」
(なにを血迷ったのか、彼女への初メールで自分の名も名乗らず、ましてや質問形式にしてしまったのである。なんて失礼極まりないのでしょう!中学1年以来、初会話だっただけにとても舞い上がっていた中学僕。どうしても、彼女を驚かせたくて、こんな怪奇な行動をとってしまった。どうかお許しください。)
中学僕の心の声)「どんな反応が返ってくるのだろう。」
とても迷惑なことをしているにも関わらず、中学僕はそんなことお構いなし!返信を楽しみに待つのである。メールだったので、LINEにあるような既読機能もないため、送ったら返ってくるまで、相手に届いているかもわからない。今とは別のドキドキ感があった。数分後、Rさんから返信がくる。
Rさん)「初めまして。誰だろう…もしかして僕君?」
一発で当てられてしまった。
中学僕)「正解!どうして分かったの?」
Rさん)「A君から、僕君にアドレス教えても良いか、連絡が来てたから。」
中学僕)「そっか。急にごめんね。」
そうやって、念願のRさんとの会話を電子メッセージ上で叶えるのである。中学1年時、同じクラスだったのにも関わらず全く会話をすることができなかった中学僕。なぜかメールだと恥ずかしさや抵抗感がなく、話が弾むのである。インターネット上だと人が変わったように喋る人がいるが、僕も例に漏れずそうだったのかもしれない…
そうやって、毎日22:00ぐらいまで彼女とメールをすることが日課になっていた僕。
(こんな僕の身勝手に付き合ってもらったRさん。非常に申し訳ない。今僕も、LINEやDMを返すことが非常に面倒くさくて放置してしまうことが多いので、すごく迷惑をかけてしまったと思ってしまう…)
彼女に会えるのが、部活の時しかなかった中学僕。にも関わらず、夜が待ち遠しく、毎日がキラキラ輝いていた。これが、恋が人に及ぼす効果なのかもしれない。
締めくくり
ちょっと長くなってしまったので、今回はここまで。
メールという、文明の利器を手にした中学僕。Rさんとのメールのやり取りに明け暮れる日々が続くのである。あの当時のキュンキュンは今でも覚えている。
一方で、そんなキュンキュンを押し付けてしまい、Rさんには大変申し訳なく思います。中学生という幼さに免じて許してやってください。お願いします…
本文の最後にも書きましたが、
恋ってかなり凄いパワーを人に与えると思っているんです。
それがいい方向に行けば良いのですが、場合によっては悪い方向に行くこともあるので、そこはバランスが大事かと思います。
人である以上、モラルのある恋をしたいものですね。
以上、ここまで読んでくれてありがとう。これが、あなたの特別な時間になってもらえたら嬉しい。それでは、また!
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