鬱病を発症した話 第八話
どもども。お読み頂きありがとうございます。今回は、「円卓会議:部署三銃士を目前に!」ということで、以前から投稿している鬱病を発症した話の続編になるので、以下の投稿にも目を通されると、話がつながるかと思いますので、ぜひぜひ。
♦️鬱病を発症した話
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鬱病を患い、人生どん底から考える幸せについて共有するジャンルも投稿しているので興味があればぜひ!
♠️僕の考える幸福論
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また、僕の恋バナにも興味があれば、ぜひぜひ!
♥根暗男子の恋バナ
霧のかかった朝…
上司、部長、グループ長、そして僕を交えた相談の場を設定してもらえることになった僕。
相談日当日、A.M.11:00から会議室に集合する流れになっていた。朝meetingが終了し、各自自分への作業へと移っていくのだが、この当時の僕は作業に全く集中することはできずに、一向に手は動かない。鬱病発症あるあるなのだが、頭のなかに霧が立ち込めているのである。頭も回らず、何をすれば良いのかまとめることもできない。
でも、謎の不安だけが僕を襲う。
ーーーA few minutes later…ーーー
時刻A.M.10:50を回ったあたりだったか、隣に座っている上司がすっと立ち、どこかへと歩いて行った。僕も荷物をまとめて、会議室へと向かう準備を始める。意を決して、会議室へと向かうのである…
会議室へと向かう道中は何を考えていたのだろうか…全く覚えていないのだが、
僕の心の声)「これで少しでも良くなれば良いなっ…」
そんなことを少なからず思っていた気がする。
円卓会議:開廷!
会議室に近づくと、扉が開いていた。
恐る恐る扉に近づくと、中には上司、部長、グループ長が座っていた。
グループ長)「どうぞ。」
僕)「失礼します…」
中に招かれ、席へと腰を下ろす。隣にはグループ長、対面して部長、右奥には上司が席についていた。僕は、入社一年ちょっとで、会議室に部署三銃士を集め円卓会議をしようとしていた。この状況に、焦らずにはいられない。手汗、脇汗はかいていただろうか。あまり記憶にないのだが。恐らく多少の焦りはあっただろう。
グループ長)「忙しいところ、集まってくれてありがとう。早速なんだけど、僕君の件に関して、みんなで考えていきたくて、このような相談の場を設けた次第です。」
その試合開始の笛が吹かれたあと、間髪入れずに
僕)「本当にお忙しい中、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」
僕自身、この状況へと追い込まれながらも必死に喰らいついていたつもりだった。だからこそ、部署内が忙しなくなっている環境についても、ひしひしと感じていた。だからこそ、特に忙しいであろう、部署三銃士をこんなことに付き合わせているという事実がとても申し訳なく、そして自分の非力さをまじまじと感じさせられていた。
グループ長)「いやいや、そんなこと言わなくてもいいよ!部署メンバーについて考えるのも管理している僕らの仕事だからさっ!」
グループ長の優しい声かけと笑顔で、僕の心の中には少しだけ安心という感情が芽生えていた気がする。
部長)「そうそう、そんなに気にすることないって!」
上司)「…」
僕)「ありがとうございますっ…」
そうやって、部署三銃士と僕を含めた円卓会議が進んで行った。
具体的に何を話したのかは省いて、概略を以下にまとめておこう。
・最近の僕の体調について
・何が苦しいのか
・どうすれば、その苦しさが軽減するのか
・今後の対策
僕の体調については、第七話「鏡に映った鬱の僕」を眺めて頂ければ分かると思う。そう、結構ハードモードなのだが、どう改善すれば良いのか。この時点で僕が考えていた案としては、
・一旦休職する
・休職し部署移動
・すぐに部署移動
・退職
鬱病あるあるなのだが、今の辛い状況から一刻も早く逃げたくて、将来的に見たらだいぶと損で突拍子もない選択肢を容易にとってしまうという。例に漏れず、まさにこの頃の僕にもその傾向が出ていたのである。冷静には考えることができない僕の意見に歯止めをかけていたものが、
自分の意見を率直に伝えることができないという性格と今後の不安
だった。ある意味、体調が少しずつ戻ってきた今僕から見ればあの時の僕はとても頑張ったし、良い判断をしたと信じている。
今僕)「あの時の僕へ:本当に辛かったね。あの時の頑張りに感謝、そしてありがとう!」
結局、自分の意見を伝えることはできずに、部署三銃士がそれぞれ意見を述べた上で、
・僕自身の目標が高すぎるので見直すこと
・産業医へ面談へ行くこと
・当分、残業/休日出勤はなし
という結論に至った。
少しではあるが、多少の変化を期待し、部署三銃士との円卓会議は幕を閉じた。
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円卓会議:閉廷
会議を終え、上司、部長と一緒にエレベータに乗り込む。26年生きてきた中でも指折りに入るくらい、気まずい環境に居合わせた。いつもは数秒で目的の階へと着くのに、今回ばかりは数十分くらいの長さに感じた。
部長)「僕君って、お酒飲むとどんな感じになるの?」
僕)「えっ?えーと、そうですね。あまり喋らなくなりますね…w」
部長)「へー、そうなんだ!これは飲み会が楽しみだ!ワハハッ!」
いつも、面白い部長が咄嗟に空気を和ませてくれた。僕目線で、かなり体育会系気質がある部長だが、この時ばかりはとても感謝の念に浸ったのである。
(場を和ませてくれるという意味で)
そのうち、エレベーターの到着音が聞こえ、扉がゆっくりと開く。
部長)「じゃ、近いうちに飲みにでも行こうや!」
僕)「はいっ。よろしくお願いします。今日はありがとうございましたっ。」
環境が少しずつ変化していくだろうという少々の期待とまだまだ募る不安を胸に、自分の席へと一歩を踏み出すのである。
僕の伝えたいこと
今回はここまで。今にして思えば、一年とちょっとしか働いていない若造が、部署の三銃士を集めて会議を開くなんて、ちょっと鳥肌ものですねw。
しかし、あの当時の僕はそれどころではなく、どうにか自分を救うための変化を起こしたい一心だったと覚えています。結果として、休職という結末に至ってしまうのですが、
あの当時、もがき苦しみ、最良の決断へと至った自分へ感謝したいと思います。
鬱病あるある
本編で少しだけ触れたのですが、鬱病になると突拍子もない行動に出ることが頻繁にあると言います。例えば、
・後先考えずに、会社を退職
・自分の状況を周囲に相談せずに、その場から離れる
・すごく悪い結末は自死
などなど。ちょっと考えただけでも、普通の状態の人から見れば、理解できないような行動をとってしまうこともあります。
本編でも書きましたが、僕もあの当時は、早く、その環境から逃げたくて退職という選択肢以外が考えられずにいました。休職という判断をとったのも、会社を辞めるという決意を胸に決断しました。そのぐらい、辛く、その状況から逃げたいという気持ちが強く出ていました。自分が経験したからこそ、今苦しんでいる人に少しでも寄り添えたらいいなという気持ちで、このブログを綴っております。
今、苦しい思いで必死になっている皆さんへ。
今僕)「とても、辛い日々を送っていると思います。そして、
今の環境を変えたくて、
逃げたくて、
辞めたくて、
悪い未来しか見えなくて。
必死にもがいているのではないかと思います。
あなたは一人じゃありません。
だからこそ、自分の考えだけで行動せずに、周囲の皆さんに少しだけでも悩みを打ち明けてみてください。
そして一旦落ち着いて、周囲の人と一緒に最良の選択を取れるように少しだけ勇気を振り絞ってみてください。
そして、今は必死にもがいている自分に最高の感謝をして。
僕も、同じような経験をしてきたからこそ、何か少しでもアドバイスできることがあると信じて。」
以上、ここまで読んでくれてありがとう。これが、あなたの特別な時間になってもらえたら嬉しい。それではまた!
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