鬱病を発症した話⑨「産業医面談」

僕の鬱日記

鬱病を発症した話 第九話

 どもども。お読み頂きありがとうございます。今回は、「産業医面談」の巻ということで、以前から投稿している鬱病を発症した話の続編になるので、以下の投稿にも目を通されると、話がつながるかと思いますので、ぜひぜひ。

♦鬱病を発症した話

第一話「新社会人へ踏み出す編」

第二話「本配属編」

第三話「上司との出会い編」

第四話「環境に必死に喰らいつく編」

スピンオフ①「番外編」

第五話「眠れぬ森のおじさん編」

第六話「続 眠れぬ森のおじさん:眠れるキスを求めて」

第七話「鏡に映った鬱の僕」

スピンオフ②「番外編」

スピンオフ③「番外編」

スピンオフ④「番外編」

スピンオフ⑤「番外編」

スピンオフ⑥「番外編」

スピンオフ⑦「番外編」

スピンオフ⑧「番外編」

第八話「円卓会議:部署三銃士を目前に!」

スピンオフ⑨「初めて病院へ」

 

ーーーLoading…ーーー

 

鬱病を患い、人生どん底から考える幸せについて共有するジャンルも投稿しているので興味があればぜひ!

♠僕の考える幸福論

新ジャンル「僕の考える幸福論①」
自分の心がけていること×誰かの役に立つ情報、ということで”僕の考える幸福”を共有できたらと思います。1人でも多くの方のお役に立てれば良いかと。

ーーーLoading…ーーー

 

また、僕の恋バナにも興味があれば、ぜひぜひ!

♥根暗男子の恋バナ

根暗男子の恋バナ「田舎の小学生編」
最初は自分の鉛筆を使って、午後になるとその鉛筆達はもう尖ってないわけです。尖った鉛筆を使いたい僕は、となりの女の子にお願いして、芯の尖った鉛筆を借りるわけ。

再び、面談へ

 部署三銃士との面談を終えた僕。至った結論以下になる。

・僕自身の目標が高すぎるので見直すこと

・産業医へ面談へ行くこと

・当分、残業/休日出勤はなし

そして、数日後僕は産業医と面談することになったのである。

ーーーA few days later…ーーー

スピンオフ⑨「初めて病院へ」から数週間が経っていた。自分が適応障害になっていることを完全に受け入れることができずにいた僕。例に漏れず、産業医へ行くことへ多少躊躇する気持ちがあったと思う。また、面談の日時が業務時間中に設定されていたということもあり、業務を抜けて面談へ行くことへの抵抗もあった。

(「自分が精神的に弱っているということを周囲の人に知られたくない!」という気持ちが強かったのである。この考え方が強くなっていった背景については第六話で触れているので、ぜひ。)

約束の時間が近くなり、僕は手を止めて、移動する準備を始める。自分が産業医への面談に行くことを周囲に知られないように、極力周りの目がないルートを選びながら、恐る恐る相談場所へと移動を始めた。

そして面談開始。

歩くこと、数十分。面談の場に到着した。そして受付の方にその旨を伝え、待合室で待機する。

ーーーA few minutes later…ーーー

産業医Aさん)「僕さーん。初めまして。産業医のAと申します。」

僕)「初めまして。僕です。この度はご迷惑おかけしています。」

産業医Aさん)「いえいえ。そんなことないですよ。それでは、面談室へどうぞ。」

そして、病院と同じような雰囲気の部屋に入り、面談がスタートする。

産業医Aさん)「改めてまして、産業医のAと言います。よろしくお願いします。ここでの会話は僕さんの承諾がない内容に関しては、職場の方へはお伝えしないので、気を使わずに、思っていることを素直に言ってもらえると助かります。」

僕)「はい。ありがとうございます。」

そして、具体的な内容に入っていく。

スピンオフ第四話で、社内の方に初めて自分の状況を打ち明けた時と同じようなことを話す。

・眠れない状況になっていること

・今の環境についていくことに必死でかなり辛いということ

加えて、本編第八話、円卓会議にて上司、部長、グループ長と話した内容についても共有する。

・僕自身の目標が高すぎるので見直すこと

・産業医へ面談へ行くこと

・当分、残業/休日出勤はなし

これらの情報を共有し、産業医と話していく内に根本的なことを質問される。

産業医Aさん)僕さんが本当に辛かったことはなんですか。職場の方にはお伝えしませんので、教えていただければ助かります。

冷静になって考えてみると、自分が辛い状況であることや今後の対策については話し合っていたが、僕がこのような状況になった根本的な原因について、深掘りして相談するという機会はなかった。ここまで、お読み頂いている方なら大体想像ができると思うのですが、この状況に至った根本の原因は僕自身も頭の中では気づいていた。だからこそ、

・一旦休職する

・休職し部署移動

・すぐに部署移動

・退職

のように、突拍子もない選択肢を考えていたのである。第八話より

根本の原因

根本の原因①

第三話「上司との出会い編」で描かれている状況。毎朝、怒号が飛ぶミーティングに参加するという不慣れな環境に身を置いていたということ。

 

根本原因②

第四話「環境に必死二くらいつく編」で描かれている状況。根本原因①の派生であるのだが、そのような環境にいると、チーム内では会話という会話はほとんどなく、業務連絡以外に喋る機会がほとんどなかった。また、業務について質問をすると、上司からの熱烈な助言が付随することがあり、空気が一気に冷え込むのである。(とても熱烈なのに…)

それを重く捉えていた僕は、自ら話しかけにいくことを躊躇するのである。

 

根本原因③

残業/休日出勤/夜勤、単純に業務時間へ体力がついていかずに疲弊しきっていた。

 

根本原因④

第六話「続 眠れぬおじさん:眠れるキスを求めて」で描かれている状況。そもそも部署の雰囲気がかなり体育会系であるということ。精神的に弱っているということを打ち明けられない環境だと思い込んでいた。

 

根本原因⑤

スピンオフ第二話で描かれている状況。

「予定通りに成長できていないみたいだけど!?」

この上司からの一言がストレートパンチとなり、僕は強烈な焦りに襲われてしまう。そして、眠れぬ森に迷い込み、様々な毒魔法を受け、体には多くの不調が現れていた。

 

これまで、書いてきた話を振り返り、まとめてみた。外的要因としては以下の三つになると考えられる。

・上司を中心とした、チーム内の雰囲気

・業務形態への不慣れ

・部署内の雰囲気

そして、僕の内的要因

・どうしようもないくらい周りの状況を重く受け止める、そして異常な焦り

・怒られることへの異常な恐怖心

・真面目に努力すれば何でもできるという世間知らずな考え方

僕の内的要因と外的要因が掛け合わさり、自分を追い込み、うつ症状を発症させてしまったのだと思う。内的要因としては、僕の性格的な部分であるので、意識して考え方を改めようとしてもそうそう上手くできるものでもなく、また、自分を形成してきた人格を否定しているようで、なかなか改善には至らなかった。

だからこそ、外的要因を変えたい。部署を移動したい。退職したいという判断につながっていたのだと思う。

 

この事実に気づいていた僕なのだが、どうしても周りの目を気にしてしまう僕。そして、自分の身を置いている環境に対して苦しさはあったものの、尊敬できる部分も少なからずあったので、否定することを躊躇していた。

結局、産業医さんに対しても、気を遣ってしまい、正直にこの話を打ち明けることはせずに、だいぶマイルドに包んだ伝え方をしていたのかもしれない。特に、上司を中心とした圧政に耐えられなくなっていたのだが、どうしても個人を批判することができずにいた。

休職という提案

面談を開始して、どのくらい時間が過ぎただろうか…

話も終盤にかかってきた頃に、産業医Aさんが提案をした。

産業医Aさん)「色々なお話ありがとうございました。ここで僕さんに提案なのですが、僕さんに出ている症状と身を置いている環境を鑑みて、休職をすることが良いと思います。

僕)「休職…ですか…?」

自分の中では、休職という選択肢を持っていたものの、実際に提案されると驚いてしまった。というのも、休職をした後の不安が強かったからだ。

休職後の不安

・休んで、今の状態が本当によくなるのか。眠れるようになるのか。この謎の不安が治ることがあるのか…

・休職した後、僕は会社に戻って来れるのか。一度休んで、またこの環境に戻って来れる自身がない。

・休職後のキャリアはどうなるのか…

・そもそも、休職中はどうやって生きていくのか。経済的な不安…

などなど、休職という仕組みがあることは分かっていたのだが、その中身が分からない。実際に休職をした人に相談できれば良いのだが、そんなツテがあるわけでもない。先の見えない未来に対して、異常なほど不安になっていた。だからこそ、実際に休職に踏み切ることに待ったをかけていたのである。

産業医Aさん)「それでは、休職をすることを視野に入れて、病院を受診しましょうか。そちらのスケジュールもこちらで整えることができますが、どうでしょうか。」

僕)「はい…休職ですか。一体どのくらい休むことになりそうですか…?」

産業医Aさん)「うーん。そうですね。具体的にこのぐらい休むということは断言できませんが、平均的には3ヶ月ほどですね。」

僕は、その話を聞いて、「3ヶ月も休めばもうここには戻って来られないだろう…」という不安にかられていたのだが、それを否定する気力もなく、話はどんどんと進んでいく。そして、二度目の病院の受診が決定し、面談は幕を閉じた。

産業医Aさん)「それでは今日はありがとうございました。僕さんの健康が一番ですので、今後も協力させていただきます。」

僕)「今日はお時間とっていただきありがとうございました。」

席を立ち上がり、面談室を後にする。階段へと向かう途中の窓から外を眺めて、自分の将来の不安にかられる僕なのである…

僕の伝えたいこと

 今回はここまで。個人的に病院へ行っていたものの、大きな変化を加えることができなかった僕。ここにきて、会社の中で動くことができました。

ここで余談なのですが、会社を休職するにあたり、多くの会社が産業医さんとの相談を間に入れていると思います。

休職するまでの流れ

①産業医と面談

②病院へ受診し、医師から意見書を頂く

③意見書を会社に提出し、受理され、休職

この大まかな流れがあります。

会社によって細かなところは違いがあると思いますので、休職を検討されている方は、所属されている会社の関連情報を探してみることをお勧めします。

僕の場合は、この手の情報を知っている方が本当に少なくて、色々な方に相談/援助されながら休職の手続きを進めていきました。

症状もかなり出ていましたので、業務と並行しながら、休職の手続きを進めることがとても億劫でした。

また、休職後の未来が見えずとても不安に襲われていました。その結果、この提案を受け止められず、この後ずるずると業務を続けていくことになります。この話も今後やっていこうと思います。

ずるずる続けて、次第によくなれば良いのですが、僕の場合は完全にうつの沼にはまっており、自分の努力や心持ちでどうにかなる範囲を超えていたと感じます。

うつの沼にはまって苦しんでおられる方がいるのであれば、休職という判断は一つの最良な道になり得ると思います。

先の見えない不安にかられ、休職という判断を拒んでいる人に伝えたい。

確かに、色々な不安があると思いますが、体調さえ良くなればどうにかなります。

また元気になって、考えることができるようになって、悩めばいいのだと思います。

だから、今は自分を大事に。体調を回復させることに専念してほしい。絶対、体調は良い方向に向かうのだから。

 

以上、ここまで読んでくれてありがとう。これが、あなたの特別な時間になってもらえたら嬉しい。それではまた!

コメント

タイトルとURLをコピーしました